〜隠岐・島後の地質巡検〜
四日目 8月20日(木)
西郷
すぐ近くの西郷港から、来たときに乗った高速艇レインボーに乗り、境港へ向かう。今度は、半島を回り込むせいで、15分ほど余分にかかる。しかし、静かな海で快適であった。
境港
ここは、屈指の日本海の水揚げ港であると同時に、日本で1・2位を争う水揚げ量である。
港のすぐ近くには、観光客用の鮮魚市場がある。今回も寄ったが、私は夏と言うこともあり、干物だけにした。でも、その干物もおいしかった。
アジア博物館
境港から砂州の弓ヶ浜を少し南に下ったところ、米子空港のすぐ脇に、アジア博物館はある。いったい何が展示してあるかというと、まず、日本の藍染めなどの染色と、機織りの機械などがかなり詳しく展示したある。また、織物ということで、東アジアから中近東にかけての織物の展示とともに、その時代区分もしっかり展示してある。これは、相当な物である。
屋外には、染色などに使う植物もたくさん植えてある。下の写真もその一部です。何かわかりますか?
また、ここは「井上靖記念館」が併設されている。中国、ことにシルクロードの作品が多かった彼には、ちょうど合った展示も多い。モンゴルのパオは、本物が展示してあったが、中が思ったより広かったのにはびっくりした。
その人の興味の度合いもあるが、ここは、おすすめの博物館である。
枝の分かれ方に特徴がある。三方に分かれていることから、「みつまた」の名がついた
パオ
なぎビカリアミュージアム
米子道・中国自動車道と乗り継ぎ、美作I.C.で一度降りる。ここから約20分程の所に、なぎビカリアミュージアムはある。 今年の春に完成したばかりの博物館です。この奈義町は、今から1600万年前の巻き貝「ビカリア」の化石がたくさん産することで有名です。そこで、これを保存することと、子どもたちにふれる機会をつくるということで、この博物館が作られた。
ビカリアが栄えた時代は、ちょうどこの奈義町辺りは海で、示準化石のビカリアだけでなく、他の巻き貝の化石や、クジラの化石なども見つかっており、多数展示されている。また、屋内だけでなく、屋外では、崖を綺麗に削って出てきた貝の化石をそのまま埋まった状態で観察することができるようになっている。
また、すぐそばでは、化石探しができる場所が用意されている。ハンマーを借りて、自分で探すことができる。子どもの体験の場です。私たちも探しました。幸運にも、大きいビカリアの化石を探し当てた方もおられました。私は・・・・、小さい貝だけでした。
なぎビカリアミュージアムの全景
屋外展示場。貝の化石の横には、名前のプレートがある。
ヤマトビカリアの化石。大きいのは10cmほどある
カケハタアカガイの化石。1cmほど。
枚方
途中、新大阪駅により、東京の加藤磐雄先生はじめ、数人の方が下車した。そして、枚方に向かう。8時頃、枚方到着。
隠岐から帰ってきて思ったのは、「大阪ってこんなに暑かったっけ」「大阪は車が多い」ことです。