アルコールロケット
(目的)
4年生では、アルコールランプの使い方を勉強します。正しく使えば怖くないのですが、こぼしたり、また、蒸気になったアルコールは怖いことを知りましょう。
(準備物)
メチルアルコール、ペットボトル(炭酸系)、ガスマッチ、メスピペット
(実験)
水蒸気になったアルコールは、一定の濃度を超えると爆発します。この怖さも知っておいてもらいましょう。暗幕を引いた暗い部屋でやると綺麗です。
- 1.5リットルの炭酸系のペットボトルを用意します。蓋がプラスチックの場合は、他のペットボトルの物でも良いので、金属の蓋を使います。
- 蓋に、直径4〜5mmの穴を開けておきます。
- メチルアルコールをメスピペットで2mlはかり、ペットボトルに入れます。
- 蓋をして、穴を指で押さえながら、良く振ります。
- そっとペットボトルを床におき、ガスマッチの火を蓋の穴に近づけると・・・・。
(注意・解説)
- まともにまっすぐ飛びませんので、気をつけて下さい。ペットボトル自体は100gもなく軽いので、当たっても少し痛いくらいですが、ショックの方が大きいです。安全のために、前方には人を立たさないで下さい。
- アルコールの分量は、あまり多くすると危険です。
- 何回かやるときは、回数分のペットボトルを用意します。一度やると、アルコールが燃えて水が発生しますので、ペットボトルの内側が曇ります。その状態でアルコールを入れても、水に溶けてしまって気化しにくくなるので、2回目は失敗します。
- 六角のペットボトルでも大丈夫と思いますが、できれば、炭酸系の方が安全です。耐圧が相当違うようです。
- 粒が細かくなりますと、瞬間に燃焼しますので、熱が次々と隣に伝えられ、結果として急激に燃える=爆発になります。良く乾かした小麦粉に空気を送り込んで霧状にして火をつけても爆発します。見たことはありますが、非常に難しいそうです。それと、後始末が大変です。ちなみに、炭坑の炭塵爆発はこの原理です。この場合は、石炭のチリが非常に小さいので、静電気の火花でも爆発するそうです。