![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
![]() |
![]() | ![]() | ![]() |
![]() |
![]() |
では、現在では高い山がそびえ立っていますが、当時はどのような場所だったのでしょうか。
今から少なくとも六千数百年前の話です。当時は、日本列島など無く、大陸の縁辺部(ふち)であったと考えられています。そして、ちょうどその縁辺部では、比較的火山活動が活発でした。ちょうど、現在の日本列島のように、北東から南西方向に火山列があり、活発な火山活動を繰り返していたようです。その、海岸線沿いには、シダ類を始めとする植物がたくさん生え、気候も比較的暖かく、恐竜たちが住むにはとてもよい環境だったようです。その当時、そのあたりの湖底や浅い海底に堆積した層が、現在手取層群と呼ばれている地層です。
その後、メキシコ湾に巨大隕石が落ちたらしく(この説は確定したわけではない)、地球環境の突然の変化で、恐竜は全て死滅してしまいます。
そして、プレートの変動により、大陸縁辺部は南東方向に動き始め、大陸と離れていき、日本海が形成されました。と同時に、太平洋から運ばれてきたいろいろな物質は、日本海溝から沈み込み、その時に、日本列島の乗っているプレートにたくさんの物を混ぜ込みました(メランジェといわれる)。そうして、大陸縁辺部と太平洋からの物質が混ざり、現在の日本列島が形成されているのです。
さて、この手取層群ですが、恐竜の化石だけが出るわけではありません。もちろん、植物化石はたくさん出ますし、貝などの化石も豊富です。このような物から、時代を特定できますし、気候もわかります。
また、この手取層群の恐竜化石ですが、恐竜の骨はもちろんのこと、足跡化石もたくさん出ています。恐竜たちの動物が歩いた足跡が、そのまま化石となって残っています。
たたし、この一帯は白山国立公園ですから、石も植物も一切採取厳禁です。
![]() |
なお、この白峰村には、「恐竜博物館」があります。どちらかといえば子供向けではありますが、化石などもたくさん展示してあります。また、石を自分で割って化石探しができるコーナーもあります。ホームページもあります。一度のぞいてみて下さい。
![]() |
![]() |
![]() |